[2013年4月改組]
2013年4月、統合生命医科学研究センターへ発展し、新たな研究展開を推進します。 > 統合生命医科学研究センター
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Laboratories

分化制御研究グループ

黒崎 知博

グループディレクター黒崎 知博

分化制御研究

ヒトをはじめとする高等生物には、細菌やウイルスなど外界から侵入してくる異物から生体を守る免疫システムが備わっており、その根幹をなすのが抗体を産生して異物を認識し、排除するBリンパ球です。事実、Bリンパ球は多種多様な異物に対抗するため、抗体遺伝子をランダムに変化させることで対応しています。一見、合目的的に見えるこの抗体遺伝子のランダムな変化は、逆の見方をすると、ランダムな遺伝子変化ゆえに自己を攻撃する抗体を作り出し、自己免疫疾患を引き起こす危険が常につきまとっています。

Bリンパ球がどのようなメカニズムで分化・増殖し、自己を攻撃する細胞を選別、排除していき、一方異物に対して反応する細胞を、ready to goの状態に保っているかを理解することが、私たち分化制御グループの最大のテーマです。当然ながら、その先にはリンパ球の人為的制御法の開発をつうじて、アレルギー疾患・感染症・自己免疫疾患のより効率的な治療法開発への貢献を目指しています。


Bリンパ球の分化

図1. Bリンパ球の分化


Bリンパ球は、骨髄でその幹細胞が作られ、一歩一歩、図に示すような分化増殖を経て、最終的に機能Bリンパ球となり、抗体産生(成熟B細胞)し、異物を排除する。このようなBリンパ球の分化・増殖を起動している細胞内シグナルの解明が私たちの最大の研究テーマです。
B細胞の細胞内シグナル伝達 図2. B細胞の細胞内シグナル伝達
私たちが、世界に先がけて見つけたBリンパ球特異的アダプター分子BCAPは、PLC-γ2→c-Rel(転写因子)の制御を通じて、Bリンパ球の細胞増殖・生存に必須の役割を担っていることを明らかにしました。(Nat.Immunol, 4, 780-786, 2003)

所在地:横浜研究所 北研究棟3階