21世紀にはいって、ヒトを含めた多くの哺乳動物のゲノム構造解析が次々と完成していっています。「生命の設計図」であるゲノム情報が得られたことは哺乳動物の生物学の研究に大きな変革をもたらしつつあり、ゲノミクスと呼ばれる研究の流れが生まれてきました。我々の研究グループでは、こうしたゲノミクス的アプローチを利用して、免疫疾患の病因解明のための知見を取得することが目的です。そのために、トランスクリプトーム解析、プロテオーム解析に必要な遺伝子資源を整備し、様々な免疫疾患に見られる現象を分子レベルで包括的に記述することを可能にするための方法論の開発研究を行います。
今までの免疫・アレルギー研究は長年の経験と鋭い直感から生まれる「仮説」に誘導されてきました。しかし、機能ゲノミクスは「仮説」を形成するための解析であり、予め「仮説」の立てにくい複雑な免疫現象の解析などに適しています。こうした研究のためには、従来の免疫・アレルギー研究とは異なり、コンピュータを駆使した情報解析や遺伝子やたんぱく質の包括的解析などの異なる分野の知識を総動員して研究を進めなければなりません。そのため、我々のグループでは異なる科学的なバックグランドをもつ研究員が集まって、「免疫」を共通のキーワードとして研究を進めています。
また、私たちのグループは、センター全体のたんぱく質解析、遺伝子解析、そしてコンピュータ解析などを中央支援として支える役割も担っています。


所在地:横浜研究所 北研究棟2階